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Q3-12:埋設型枠(KKフォーム・アーチフォーム)は、設計断面に考慮できるのか?

 埋設型枠(アーチフォーム)は、輪荷重走行試験により、アーチフォームをRC床版の有効断面に含めても、押抜きせん断耐力・疲労耐久性などの構造耐久性に関して問題ないことが確認されています。また塩分浸漬試験により、コンクリートと同等以上の耐塩害性が確認されています。
 アーチフォームはコンクリートと一体化しており、コンクリートにひび割れが発生した場合、アーチフォーム面のひび割れとして確認できます。
 設計計算上は、アーチフォームの構造を考慮して下記のように取り扱うことも可能です。
Q3-12
1.床版の設計について
 ・アーチフォームは、床版の有効断面に含める。
 ・設計上のRC床版厚は、アーチフォームを含めた床版全厚とする。
 ・床版下面のかぶりは、アーチフォーム下面(外面)から鉄筋下面までとする。
  ただし、アーチフォームとの純あきを15mm以上確保すること。
 ・アーチフォームの目地部は、シリコンシーリングを施す。

2.主桁の設計計算について
 ・アーチフォームは、主桁の有効断面に含めない。
  これは、安全余裕を考慮し、目地部における圧縮応力の伝達を無視するためである。
 ・合成桁設計上のコンクリート上フランジ厚は、アーチフォームを控除した
  「床版全厚 - アーチフォーム平均厚 20mm」とする。

3.横桁の設計計算について
 ・KKフォームは、横桁の有効断面に含めない。
  横桁の側型枠にアーチフォームを使用した場合、目地部はせん断抵抗の断面厚に考慮できないため、
  KKフォーム厚を有効断面に含めない。

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