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Q3-6:プレビーム桁の移動量の考え方は?

プレビーム合成桁橋は、鋼桁の要素とPC桁の要素があり、移動量の設定方法が統一されていなかったため、物件ごとに異なるケースがありました。そのため、下記の設定方針をプレビーム振興会では標準としています。

1.温度移動量の考え方について

 ○線膨張係数
   合成桁であるため 12x10-6/℃ とする。

 ○温度変化範囲
   温度変化範囲は、余裕を考慮し「鋼橋(上路橋)」を標準とする。

    ただし、腹板の仕様に応じて、温度範囲を下記としても良い。
    ・コンクリート被覆仕様
      「コンクリート橋の温度範囲」 -5 ~ +35℃(普通の地方)40℃変化  移動量=0.48L
    ・鋼板ウェブ仕様
      「鋼橋(上路橋)の温度範囲」 -10 ~ +40℃(普通の地方)50℃変化  移動量=0.6L

2.クリープ・乾燥収縮による移動量の考え方について

 鋼桁が内部に合成されているため、桁軸方向の変位は微小で無視できる程度であり、クリープ・乾燥収縮による桁軸方向の移動量は考慮しない。ただし、クリープ・乾燥収縮に伴うたわみ変化については考慮する必要がある。

3.伸縮量簡易算定式について

 鋼桁と床版の合成作用を考慮する構造であるため、道示の解説の伸縮量簡易算定式は「鋼橋」を標準とします。線膨張係数やクリープ・乾燥収縮が異なる「RC橋」「PC橋」の簡易算定式は使用しない。上記の腹板仕様の温度変化範囲を考慮し、簡易算定式の温度変化による伸縮量を変更することも可能です。

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