Q23:プレビーム桁の移動量に関する設計方針は?
プレビーム合成桁橋は、鋼桁の要素とPC桁の要素があり、移動量の設定方法が統一されていななかったため、物件ごとに異なるケースがありました。
そのため、下記の設定方針をプレビーム振興会では標準としています。
1.温度移動量の考え方
線膨張係数
合成桁であるため 12x10-6 とする。
温度変化範囲
温度変化範囲は、余裕を考慮し「鋼橋(上路橋)」を標準とする。
但し、腹板の仕様に応じて、温度範囲を下記としても良い。
・鋼板web仕様
「鋼橋(上路橋)の温度範囲」-10~+40℃(普通の地方)50℃変化 移動量=0.6L
・コンクリート被覆仕様
「コンクリート橋の温度範囲」-5~+35℃(普通の地方)40℃変化 移動量=0.48L
2.クリープ・乾燥収縮による移動量の考え方
鋼桁が内部に合成されているため、桁軸方向の変位は微小で無視できる程度であり、
クリープ・乾燥収縮による桁軸方向の移動量は考慮しない。
但し、クリープ・乾燥収縮に伴うたわみ変化については考慮する必要がある。